生薬漢方薬剤師

漢方薬剤師のデメリットとは?

漢方の世界に心惹かれていながら、漢方薬剤師として働くことをためらう薬剤師、あるいは薬学部生は多いようです。

 

真っ先に浮かぶ一番のデメリットは、薬剤師としてのキャリアが限定されることでしょう。

 

日進月歩の新薬の世界は、1年離れただけでも不安とよく言われます。

 

仮に漢方薬剤師としてキャリアを積み、何らかの理由で通常の調剤薬局や病院に勤めたいと思ったとき、キャリアの面で採用されにくくなるのではないかと心配になるのはもっともです。

 

キャリアが特に問題となるのは、新卒でそのまま漢方薬局等に勤めた場合ではないでしょうか。

 

漢方薬剤師としてのみ経験を積んでいると、新薬分野に転職した際、未経験者として扱われてしまうかもしれません。

 

薬剤師は経験によって年収が大きく左右されますので、この点はよく考えておかなければいけませんね。

 

そのデメリットをある程度解消するには、卒業後まずは通常の薬剤師として勤めてから、漢方の道へ進むという手があります。

日進月歩の新薬の世界

一般的なのは、3〜5年程度調剤薬局に勤める傍ら漢方の勉強を続け、自分の意志が固まってから漢方薬局に転職したり、漢方医に師事したりするパターンです。

 

そうすれば、その後万が一漢方の世界を離れることになったとしても、ドラッグストア等ではその経歴が逆に喜ばれる可能性があります。

 

店頭に並ぶ漢方薬は増加傾向にあるので、新薬の基礎知識と漢方の経験の両方を持っていることが、逆にメリットになるわけです。

 

ドラッグストア以外に応募する場合も、医療現場から完全に離れていたわけではありませんから、ブランクと見なされるかどうかは面接でのアピール次第です。

 

もちろん理想的には、そのまま漢方薬剤師として身を立てていけるのが一番ですね。

 

冒頭で新薬の世界は日進月歩と書きましたが、逆に言えば、漢方の世界は流行や製薬会社の作り出すトレンドに左右されづらいということです。

 

医学の或る分野を極めたい、時代を経ても変わらないものを習得したいという志をもっている人にとって、漢方薬剤師が魅力的な仕事であることは、やはり間違いないはずです。